癌と歯周病



歯周病は殆ど初期症状がありません。
歯の表面に汚れが付着し、その汚れの中に住む歯周病菌が出す毒素によって歯ぐきが炎症を起こします。
炎症を起こした歯ぐきの中には、歯をささえる骨がありますが、炎症を起こしてるところからは骨が溶けていきます。
すぐに骨が溶けてなくなるのではありませんが、何年もかかって徐々に無くなっていきます。
おかしいなと思ったころには、歯を支える骨の半分以上が失われていて、これはどうやっても元に戻りません。
最悪の場合は抜歯に至ります。
歯が全て失われて、初めて歯周病が止まるのです。

癌も初期では自覚症状が無いです。
小さな癌と言うのは体内で常に発生していますが、免疫システムによって駆逐されています。
しかし発生量が多かったり、免疫が上手く働いていなかったりすると、がん細胞は増殖を続けて増えていきます。
自分で気がつくころにはすでに手遅れですよね。

癌と歯周病を直接関連付けるものはありませんが、どちらも早期発見早期治療が大事だということは同じです。
しかも手遅れになると、癌は命を失いますが、歯周病は歯を失います。
歯を失っても命に問題はありません。しかし生きていく楽しみである食事には困難が伴います。
生きてる間、食事は取ります。それが楽しみではなく、苦痛になるのはいかがでしょうか。

歯周病は治せる病気ですから、定期的な検診を受けましょう。
出来れば予防を行なって、歯周病を発生させないようにしたいですね。

photo by: stevendepolo

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2012年11月21日 | コメント/トラックバック(0) |

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生活習慣病



口の中と言うのは、いろいろな病気の原因となるきっかけがあります。
人は食事を毎日しますよね。さまざまなものを口から取り入れています。
現代人の糖質のおおい食生活は糖尿病の原因となっていますし、糖質はむし歯や歯周病の原因にもなります。
むし歯や歯周病の多い人は、たいてい内臓に問題がある人が多いようです。

まず、口の中に細菌が繁殖しているので、その細菌ごと食事を飲んでいるために、腸内に大量の雑菌を取り込んでいるのです。
そうすると、当然ですが内臓の調子が悪くなり、引いては消化不良や栄養の吸収不足が起こります。

歯周病は高血圧、脳、心臓の血管障害の原因になっていますし、糖尿病とは密接な関係があります。
口の中が不潔な人は、生活習慣病の予備軍と言ってよいでしょう。

予防治療では、むし歯や歯周病の発生を抑える処置を行ないますが、それは患者さんの意識を変えて、口の中を常に清潔に保つ気持ちを持ってもらいます。
それが結果として健康を守ることにつながるのです。

口の健康が、全身の健康と非常に深く関係してるということは、最近の研究によって分かってきました。
それでなくても、正しい歯磨きとしっかり咬む食事は健康維持に欠かせません。

口の中を綺麗にすることが、自信の健康を保つ秘訣であると知っておきましょう。

photo by: Kyle May

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2012年10月19日 | コメント/トラックバック(0) |

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なぜ治療を繰り返すか



歯医者さんに行った経験のある人は多いと思います。
殆どの方が一度くらいは受診してるのではないでしょうか。

半年、一年前に治療したところが再び悪くなって再治療を行なったことはないでしょうか。
特に小さな金属を入れたところや、プラスティックで治療した部分がすぐにやり直しになるケースが多いと思います。
むし歯になりやすい人は、治療を行なってもすぐにむし歯になってしまうことがあるのです。

むし歯は目に見えないほどの小さな細菌の出す酸が歯表面を溶かす病気です。
神経の生きてる歯は、むし歯が進行してくると、痛みを発しますので、そこで自覚症状が出てきます。

歯医者さんでむし歯を治療する方法は、穴の開いたところを削って埋めますよね。
でも、そもそもの原因であるむし歯菌はそのままになっていませんか。
むし歯菌の数を減らさないと、むし歯は再発するのです。

痛みが出ていたり、穴が開いてしまった場合は、まずそこを埋めますが、その後で虫歯菌を口の中から減らす処置を行なわないと、また半年くらいで虫歯になってしまいます。
虫歯菌を減らすには、まず古くて歯に合っていない治療をやり直して、むし歯菌が住んでいそうな場所を無くしていきます。
口の中を常に清潔にして、汚れを減らし、それまで磨けていなかったところまでをしっかりと自分で磨きましょう。
殺菌剤やうがい薬も有効です。

定期的に歯医者さんで歯の表面にフッ素をつけてもらったり、PMTCと言うプロケアを受けるのも良いですね。

photo by: US Army Africa

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2012年9月17日 | コメント/トラックバック(0) |

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