むし歯のできる原因



むし歯と言うのは歯の表面に穴が開いて、痛みが出てくる現象です。
歯の表面はエナメル質と言って、非常に硬い組織で覆われているのですが、酸に弱く、簡単に溶けてしまいます。
虫歯の原因菌は乳酸を作り、自分たちの周囲に他の菌が入ってこないようにするのですが、それを歯の表面で行なうので、歯が溶けていくのです。。

もともと歯と言うのは、毎日少しは溶けています。唾液によって溶けるのですが、すぐに唾液の中にあるリン酸カルシウムが溶けたところに入り込んで結晶化して修復します。
このサイクルを繰り返して歯は丈夫になっていくのです。
しかし、解けた歯の表面に汚れがついていたりすると、唾液の中にあるリン酸カルシウムが再結晶化できないために、穴がどんどん広がっていきます。
これが象牙質にまで及ぶと痛みが出てきます。
完全なむし歯の状態ですね。

エナメル質の表面が白くなっていることがあるのですが、これが初期むし歯と呼ばれる状態です。
予防ではこの白いところを見つけたら、表面のクリーニングを行なってフッ素をつけます。
初期のむし歯は自然と治る可能性が高いので、常に口の中を綺麗な状態に保つことで、自然回復を促します。
象牙質まで穴が開いてしまったら、自然回復は望めません。

穴が開くのは汚れをそのままにしていたためですが、虫歯菌の活動が激しいと、いくら磨いてもどんどんむし歯が進行します。
そのような時は歯医者さんでクリーニングをしてもらい、殺菌をして活動を抑える必要があります。
むし歯は決して磨き方が悪いために出来るのではなく、さまざまな要因が複合的に作用して起こるのです。

photo by: *Micky

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2012年4月10日 | コメント/トラックバック(0) |

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まずは綺麗にしましょう



先生の説明を聞いて、予防をしてみたいと思ったら、まず最初に診断を受けます。
現在の段階でどこかに悪い部分が無いのか調べるのです。

何故かと言うと、例えばむし歯があったなら、それを治さないと虫歯菌がどんどん出てきてしまうのです。
むし歯と言うのは、中に虫歯菌が沢山住んでいます。乳酸を出して他の菌が入ってこれないようにしてますので、
顕微鏡で見るとたくさんの虫歯菌が動いています。
それを治さないと、いくら予防処置を行なっても意味が無いのですね。

歯石、古くなた治療跡なども治していきます。
これらには汚れが付着して、細菌の住処となっているからです。
このような細菌の生息場所を徹底的に減らし、むし歯や歯周病の媒介を行なう場所をなくしていきます。
それが終わったら歯磨き指導ですね。

いくら汚れが減っても、普段の手入れがしっかりと出来ていなければ、細菌の数はあっというまに増えます。
的確なブラッシングで、普段見落としてる汚れまでを徹底的に減らしましょう。
補助器具を使用してのブラッシングも有効です。さらに殺菌剤を使って隅々まで洗い流します。

ここまで行なえば、自分で普段から口の中を綺麗に保つことが出来るようになるはずです。
歯並びが悪くてブラシが上手く通らなかったりするのであれば、歯並びの修正も必要になるかもしれません。
しかし、よほどひどくなければ、ある程度は自分で出来るはずです。

可能な限り、汚れを落とすようにしてみましょう。上手く落とせていると、寝ている間の細菌の増加が減るので、
朝の口の中がすっきりしていますよ。

photo by: Ernst Vikne

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2012年3月27日 | コメント/トラックバック(0) |

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