むし歯治療は絶対です
歯に開いた穴の中には大量の菌が生息しています。
その大半はむし歯の原因菌で、歯の中で乳酸を産生しています。
この乳酸は、かなりの酸性度で、他の菌が生息できないほど、強い酸です。
そのために、歯の材質であるリン酸カルシウムも溶けてしまい、再石灰化が邪魔されてしまうのです。
むし歯菌には酸を出すもの以外に、炎症を引き起こすものもいます。
これが歯の神経に入り込むことで痛みを発します。
じっとしていて、歯がずきずきと痛み出したら、もう元に戻すことは出来ません。麻酔をして神経を取る処置が必要です。
神経を取ると痛みが消えますが、これはむし歯が治ったのではなく、痛みを感じなくなっただけです。
腕の骨折で麻酔をした場合、痛みは消えますが、骨折は治っていないですよね。それと同じです。
神経を取ったあと、すぐに中を消毒して細菌を除去します。
その後で内部を完全に密閉するのです。こうすれば細菌の繁殖を防ぐことが出来ます。
むし歯菌は、穴の中で増殖しますので、放置するとその歯が痛くなるだけでなく、他の歯までもむし歯にしてしまいます。
だから予防治療を行なう場合は、口の中にあるむし歯を治し、虫歯菌の生息していそうな場所を完全になくしていきます。
どんなに殺菌しても、小さな穴の中まで届くものではありません。
根本的にむし歯を作らないようにするには、虫歯菌の住む場所を無くすのが一番です。
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2014年4月11日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:予防の実際