マッサージなんかも
歯ぐきの血行が悪いと、骨の生長や回復が悪くなります。
なぜ歯ぐきの血行が悪くなるのでしょう。
それは、骨と表情筋の働きがうまく機能していないからです。
顔面を動かす筋肉は、表情筋と言って、皮膚や皮下組織にくっついています。
この筋肉が動くことで皮膚の中にある血管が押されて血流が動きます。
歯ぐきは、非常に薄い粘膜です。
骨の表面にわずか数ミリ乗ってるだけの薄い組織なので、中を流れる血液も量がありません。
ですので、骨の中からも血管が分布していて、血液を供給しています。
骨の形が悪ければ血液も充分に届けることが出来ません。骨は成長期に充分な発達を行なえなければ、大人になって広がることがありません。
歯並びの悪い人は、骨の形も悪いので血行不良を起こしています。
歯をかちかちとかみ合わせたり、舌を大きく動かすことで、骨や粘膜の中の血液を動かすことが出来ます。
また、歯ブラシで奥のほうの歯ぐきから手前までをマッサージすることも効果的ですね。
肌の上から顔をマッサージするのも良いですし、とにかく歯ぐき、粘膜、骨、それらを軽く押しながらマッサージすると血流を動かすことができます。
首から上にある皮膚や骨の表面の血管は筋肉と接触していないため、筋肉の収縮による血流増加が行なえません。
そのために血行不良となるところが多いのです。
普段動かさないところですから、時間があるときはマッサージも行って見ましょう。
歯ぐきの血流が増加すると歯周病の予防には良い効果が現れます。
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2012年7月9日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:予防の種類
家族で行ないます
あなたの口の中の汚れを顕微鏡で見てみると、沢山の細菌がうごめいているのが見られます。
どんな人の口にも細菌は絶対に住んでいます。2000億匹を超える細菌とあなたは一緒に暮らしてるんですよ。
細菌と一口に言っても、その中に含まれる種類はさまざまで、だいたい400種類から500種類もいるそうです。
その中でむし歯や歯周病の原因となっているのは、ほんの数%です。
その数%の菌がおおく住んでいるかどうかで、あなたの将来は決まります。
ではその菌はどこからやってきたのでしょうか。
人間の身体の中や、皮膚に住んでる菌は、全て接触感染で移ります。
一番多いのが家族ですね。あなたが生まれてから最も長く接触していた人、つまりご両親です。
もしかしたら別の人かも知れませんが、その菌の種類が決まるのは2〜3歳です。
このときにもらった菌は一生変化しないと言われています。
あなたが独立して、別の誰かと生活を始めると、徐々に菌の種類にも変化が現れます。
他の人から菌が移動してきて、あなたの体内の菌と混じるのです。
ですが、変化を起こさないこともあります。
家族の中に歯周病がひどい人がいる場合、あなたや他の家族に移る可能性が非常に高いわけですが、その人が歯周病の治療を行っても、改善が見られません。
何故かと言うと、また別の人から菌をもらってしまうからです。
別の病気でもあるのですが、家族の中で菌の移し合いをしてしまいます。これをピンポン感染といいます。
これでは永久に歯周病は治りません。
予防も歯周病治療も、行なうなら家族全員が同じ時期に行なうのがベストですね。
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2012年6月28日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:予防の種類
予防の開始時期
例えば、小さなお子さんは自分で予防を行おうと思いません。
やはり親が子供に対してむし歯や歯周病になって欲しくないと思います。
親がしっかりと自分の予防措置を行っていれば、子供もそうした環境に育つことになります。
子供の口の中と言うのは、だいたい2歳から3歳の間で決まります。
将来、その子供がむし歯がおおく発生するのか、歯周病になるのかが決まるのがその年齢です。
そして、その決定要因の大半は親です。
歯周病やむし歯と言うのは、原因菌が決まっています。その菌をもらうのは一緒に生活してる人からもらうことが圧倒的におおくなります。
ということは、子供は親から、親はさらに自分の両親から口の中の菌をもらうのです。
自分の両親や祖父母を思い出してみてください。
早くに歯を失ってる人が多ければ、自分もそうなります。歯周病やむし歯菌をもらってしまうからです。
両親共に歯が丈夫で歯並びも綺麗であれば、自分もそうなる確立が高いですね。
ただし、一人暮らしを始めたり、生活環境が変わると、口の中も変わります。
多いのは、地方から都会に出てきて就職したばかりの人や大学生になった人ですが、5月くらいから一気にむし歯が増えます。
ストレスや付き合う人間が変わって、口の中が変化したためです。
どんなに気をつけていても、口の中は外界と通じてるので、いろいろなものを取り込みます。
環境が大きく変わったときは虫歯や歯周病が進行しやすい時期だと知っておいてください。
予防は、そういう意味ではいつ開始しても良いのです。
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2012年6月3日 | コメント/トラックバック(0) |
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