歯並びを治す
歯並びの綺麗な人は、汚れも少なくむし歯や歯周病もあまりありません。
傾向的な問題なので、全員がそうとは言えませんが、少なくとも歯並びが悪い人はむし歯の発生も多くなります。
これは虫歯菌や歯周病菌の住み着く場所が多くあり、歯ブラシも充分には届かないので、それらを取り除けないためです。
予防治療では、歯周病菌、虫歯菌の住み着く場所を減らしていかなくてはいけません。
あまりに歯並びが悪いと、予防の効果も不十分になってしまいます。
場合によっては矯正治療を行なう必要もあります。
歯並びが原因で歯周病、むし歯がおおく出来るのであれば、まず歯並びを治しましょう。
全体的に治すのは大変ですが、数歯だけを動かす部分矯正という方法もあります。
前歯だけ、奥歯の一本だけを治すだけでむし歯の発生や歯周病の進行が食い止められるのであれば、ぜひ行ないましょう。
全部の歯を動かすのに比べたら費用も安く済みますし、治療期間もかなり短くなります。
歯は、上下の歯が正しい位置にあることで、食事のたびに表面が強くこすられて汚れが押し流されます。
位置が悪いと、汚れを押し流す力が正しくかからないので、あちこちに汚れがこびりついたまま、残ってしまいます。
食事は栄養補給だけでなく、歯の表面を綺麗にする意味もあるのです。
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2014年6月7日 | コメント/トラックバック(0) |
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歯周病治療が出来ないといけません
保険治療では、歯周病の治療を全て外科で行ないます。
歯石を取ったり、ブラッシングをしたり、歯の表面に付いた汚れを取るために、麻酔をして切ったりします。
確かにそれらは、歯周病の原因である菌の生息場所を減らす効果がありますが、根本治療ではありません。
ですので、保険で歯周病の治療を行なっても、一時的には良くなりますが、時間が経過するとまた再発することが良くあります。
それは、歯周病の原因が目に見えない最近であることを理解していないからです。
細菌は、口の中のあらゆる場所に生息しています。
歯の表面はもちろんですが、舌の表面にある溝の中や、歯と歯ぐきの間にあるポケットの内部、空気の届かない粘膜の影などです。
このようなところは、殺菌作用のある薬を使っても、充分に薬剤の効果を発揮することが難しく、細菌が生き残る可能性が高いのです。
歯石は確かに細菌の生息場所ですので、出来るだけ取り除かなくてはいけませんが、その後で口の中に散らばった細菌を殺菌しておく必要があります。
そういったことまでを理解して歯周病治療を行なわなくては、予防効果も殆ど出てこないのです。
ただし、保険外の治療を含むので、歯周病の根本的な処置を望むなら、治療費も含めて先生の説明を良く聞きましょう。
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2014年5月9日 | コメント/トラックバック(0) |
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むし歯治療は絶対です
歯に開いた穴の中には大量の菌が生息しています。
その大半はむし歯の原因菌で、歯の中で乳酸を産生しています。
この乳酸は、かなりの酸性度で、他の菌が生息できないほど、強い酸です。
そのために、歯の材質であるリン酸カルシウムも溶けてしまい、再石灰化が邪魔されてしまうのです。
むし歯菌には酸を出すもの以外に、炎症を引き起こすものもいます。
これが歯の神経に入り込むことで痛みを発します。
じっとしていて、歯がずきずきと痛み出したら、もう元に戻すことは出来ません。麻酔をして神経を取る処置が必要です。
神経を取ると痛みが消えますが、これはむし歯が治ったのではなく、痛みを感じなくなっただけです。
腕の骨折で麻酔をした場合、痛みは消えますが、骨折は治っていないですよね。それと同じです。
神経を取ったあと、すぐに中を消毒して細菌を除去します。
その後で内部を完全に密閉するのです。こうすれば細菌の繁殖を防ぐことが出来ます。
むし歯菌は、穴の中で増殖しますので、放置するとその歯が痛くなるだけでなく、他の歯までもむし歯にしてしまいます。
だから予防治療を行なう場合は、口の中にあるむし歯を治し、虫歯菌の生息していそうな場所を完全になくしていきます。
どんなに殺菌しても、小さな穴の中まで届くものではありません。
根本的にむし歯を作らないようにするには、虫歯菌の住む場所を無くすのが一番です。
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2014年4月11日 | コメント/トラックバック(0) |
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