「予防」タグの記事一覧

口の中と言うのは、実は内臓の入り口なので、健康のバロメーターとしても利用できます。
風邪を引いて内科を受診すると、必ず口を開けて喉を見せますね。
喉の奥は、そのまま気管と食道の入り口です。ここに炎症が起こってるのかどうかを確認しています。
また、舌の色も内臓と大きく関係しています。
舌が汚れていると、内臓が弱って病気になる前兆かもしれません。
飲みすぎた次の日に、舌の表面を見てください。白くにごっていますよ。
胃の調子が悪かったりすると、それは口に現れます。

口をきれいにしておくことで、汚れの原因である細菌が減ります。
口の中にいる細菌を、人は毎日飲み込んでいます。
中には病気を引き起こす種類もいるので、口を綺麗にすることは、健康を維持することにつながるのです。

皆さん、意外と知られていませんが、口の汚れと腸内細菌に関係があるのは事実です。
常に口を清潔にしてる人は、腸の調子も良いです。口が汚い人は腸の働きも悪く、消化不良を起こしやすいのです。
お腹の調子を整えたいのなら、ヨーグルトを食べるよりも、口を清潔にするほうが早いですね。

予防で、クリーニングを行なうと、細菌の数が減少します。
口の中に住む細菌は無害なものもいますし、悪さをするものもいます。
全体的な数を減らすことで、悪い菌を減少させ、良い菌だけが行き残れる環境を作ってあげることが出来ます。

人の健康は、肉体を維持するだけではなく、環境や食事までも考えておく必要があります。
特に食事は、生命を維持する上で絶対に欠かせないものですよね。

生きていくうえで必要な栄養には、たんぱく質、脂質、糖質があります。
それ以外にもビタミンとミネラルが必要です。
体内で作り出せないものを食事で取り入れなくては、生きていくことが出来ません。
食べ物を食べて、それを体内に吸収する作業を消化といいます。
消化の一番最初に行なうことは、食物を小さく噛み砕き、消化を行ないやすくすることです。
そのために口、歯というものが存在してるのですね。

同じ食物でも、小さく噛み砕かれたものと、丸呑みでは、内臓にかかる負担は全然違います。
食物は、消化酵素と混ざることで分解され、体内に吸収しやすくなるのですが、丸呑みだと未消化のまま大腸まで流れていきます。
栄養をしっかりと吸収するためには、最初に出来るだけ小さく砕き、消化液としっかり混ざることが必要です。

歯を失った人は、殆どが内臓に大きな負担がかかり、食事の栄養を充分に吸収することが出来ていません。
入れ歯になると筋力も体力も低下することが実験で証明されています。

失ってしなったものは取り戻せませんが、機能を何割か回復することは現代の医学で可能です。

歯の一本くらいと軽く考えず、将来のことを考えればすぐに治療を受けましょう。
また、失わないように予防することが最も大切ですね。

口の中にどのくらいの細菌が住んでるか知っていますか。
綺麗な人でも１０００億から２０００億匹、汚れの多いひとだと４０００億から６０００億匹も住んでるんですよ。
位相差顕微鏡と言う特殊な顕微鏡を使って、患者さんの口から取った汚れを見せてくれる診療所も時々あります。

自分の口の中に住んでる細菌を見て置けば、それだけ汚れてるんだと実感できるのでお勧めです。
ＨＰで検索すれば、行なってるところはすぐに見つかりますね。

細菌は、すべてが悪者ではなく、その中の数％が悪性を持っています。
むし歯の原因菌は、乳酸を作って歯の表面を溶かします。
歯周病の原因菌は、歯石の中や舌の表面について、そこから毒素を出します。
その毒で歯ぐきが炎症を起こし、やがて骨まで溶かしていくのです。

どのような細菌が悪さをするのかは、専門的に調べなくては分かりませんが、顕微鏡でも大体のことは分かるので、
近くに見てくれる診療所があればぜひ活用して下さい。

その細菌を効果的に減らしていくことで、むし歯や歯周病の発生を抑えることが出来ますし、糖尿病、高血圧、脳血管障害もリスクを低減できるんですよ。

しゃべる言葉も災いをもたらしますが、口の中の汚れも健康に害を及ぼします。
自分の口の中を知ることで、それらを防ぐことは可能になるのです。

定期的なクリーニングと検査はぜひ受けましょう。