歯周病治療が出来ないといけません

保険治療では、歯周病の治療を全て外科で行ないます。
歯石を取ったり、ブラッシングをしたり、歯の表面に付いた汚れを取るために、麻酔をして切ったりします。
確かにそれらは、歯周病の原因である菌の生息場所を減らす効果がありますが、根本治療ではありません。
ですので、保険で歯周病の治療を行なっても、一時的には良くなりますが、時間が経過するとまた再発することが良くあります。
それは、歯周病の原因が目に見えない最近であることを理解していないからです。

gum

細菌は、口の中のあらゆる場所に生息しています。
歯の表面はもちろんですが、舌の表面にある溝の中や、歯と歯ぐきの間にあるポケットの内部、空気の届かない粘膜の影などです。
このようなところは、殺菌作用のある薬を使っても、充分に薬剤の効果を発揮することが難しく、細菌が生き残る可能性が高いのです。
歯石は確かに細菌の生息場所ですので、出来るだけ取り除かなくてはいけませんが、その後で口の中に散らばった細菌を殺菌しておく必要があります。
そういったことまでを理解して歯周病治療を行なわなくては、予防効果も殆ど出てこないのです。
ただし、保険外の治療を含むので、歯周病の根本的な処置を望むなら、治療費も含めて先生の説明を良く聞きましょう。

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2014年5月9日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:予防の実際

癌と歯周病



歯周病は殆ど初期症状がありません。
歯の表面に汚れが付着し、その汚れの中に住む歯周病菌が出す毒素によって歯ぐきが炎症を起こします。
炎症を起こした歯ぐきの中には、歯をささえる骨がありますが、炎症を起こしてるところからは骨が溶けていきます。
すぐに骨が溶けてなくなるのではありませんが、何年もかかって徐々に無くなっていきます。
おかしいなと思ったころには、歯を支える骨の半分以上が失われていて、これはどうやっても元に戻りません。
最悪の場合は抜歯に至ります。
歯が全て失われて、初めて歯周病が止まるのです。

癌も初期では自覚症状が無いです。
小さな癌と言うのは体内で常に発生していますが、免疫システムによって駆逐されています。
しかし発生量が多かったり、免疫が上手く働いていなかったりすると、がん細胞は増殖を続けて増えていきます。
自分で気がつくころにはすでに手遅れですよね。

癌と歯周病を直接関連付けるものはありませんが、どちらも早期発見早期治療が大事だということは同じです。
しかも手遅れになると、癌は命を失いますが、歯周病は歯を失います。
歯を失っても命に問題はありません。しかし生きていく楽しみである食事には困難が伴います。
生きてる間、食事は取ります。それが楽しみではなく、苦痛になるのはいかがでしょうか。

歯周病は治せる病気ですから、定期的な検診を受けましょう。
出来れば予防を行なって、歯周病を発生させないようにしたいですね。

photo by: stevendepolo

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2012年11月21日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:予防を行うと

歯周病は治ります



歯周病は大変怖い病気です。
多くの病気が自覚症状から発見されていくのに対して、歯周病に自分で気づくことは殆どありません。
もい自覚症状が出たら、そのときはすでに手遅れと言うことが多いですね。

そもそも歯周病とはどんな病気でしょうか。

まず口の中に住み着いてる歯周病の原因菌というのがいます。
これは一種類ではなく、数種類が関連して病気を引き起こします。

この菌が歯ぐきと歯の間にある、ポケットといわれる部分に住み着き、毒素を産出します。
その毒によって歯ぐきは炎症を起こし、その結果として骨が溶けていくのです。

一度溶けた骨は元に戻りません。しかしその症状が出るのは大部分の骨が無くなってからです。
ですので、自分で気づいた時は、もう取り返しが付かない状態になってるのです。

残念ですが、歯周病で溶けた骨を再生するのは非常に困難です。出来ないわけではありませんが時間がかかります。
しかし口の中から歯周病の原因菌を取り除くことはそれほど難しいことではありません。
歯石や汚れを落とし、細菌によって変質した歯の表面を磨くことで、歯周病菌の数を相当減らすことが出来ます。
それからクリーニングや殺菌を行なって、可能な限り細菌を除去することで歯周病の進行を食い止めるのです。

抗生物質を使った歯周病治療を行なってるところもありますが、そのような治療は保険がききません。
もし歯周病を治したいと思ったら、まずは一般歯科での基本的な治療を受けましょう。
予防歯科では、歯周病の原因にまで踏み込んで治療の計画を立てていきます。

photo by: Helga Weber

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2012年4月20日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:予防の種類

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